反面教師(5)

この間の続きです。

だから僕、こういう仕事をしてるとね、

不幸な人を相手にしてる仕事をしてると波動が下がらないんですかと聞かれることがあるんですが下がらないです。

だって、反面教師ですもん。

お客さんやと思ったら波動下がりますよ。

反面教師ですもん。

ありがたいですよ。

だって、みなさんが僕のところに来てくれるおかげで人の言うことは聞くもんやなあというのががわかるし、人のいうことがなかなかできないっていうのはこんなに苦しいんだなあって、もっと頑張ろうかなと思うし、自分もこう言うふうにわかんないかもかもしれないなとか、自分の考え方なかなか変えれてないのかもしれないなあと言うことかを皆さんから日々学んでるんですよ。

そうすると、うそでもなんでもないんです、ありがたいしかでてこないですよね。

だってだれも教えてくれないもん。

僕みたいに特殊な親に育てられた人ですよね。

褒めて育てる伝統を頑なに守り続けた、歌舞伎かなんかの家柄みたいな感じですよ。

そういう人って、ものすごいみんなよりハンディを背負ってるわけですよね。

だって世間一般の、日本語わからなくて育ってきたみたいなものですもの。

僕にとって、社会の冷たい人っていうのは、本当に好きか嫌いかと言われると好きじゃないですけど、ありがたいですよね。

親が教えてくれなかったことを教えてくれるのって、僕にとって世間しかないんですよ。

僕は世間から優しさを学んだんですよね。

優しい人が親だから優しい人になれるかと言ったらそうじゃないんですよ。

人間って、冷たさを知らないと優しさって出てこないですよ。

やっちゃいけないことをわからないと優しくはなれないですよ。

優しい人って、やっていいことを教えてくれるんですよ。

やっちゃいけないことは、やらないんですものうちの親は。

優しくなるためにはやっちゃいけないことっていうのを教えてくれる人がいなきゃいけないんですよ僕に。

だから、優しい親に育てられた人は優しくはなれないんですよ。

だから僕は優しくはなかったと思います。

やっちゃいけないことがわからなかったんですよ。

やられたことがないからわからないんですよ。

いいも悪いもわからないから平気で学校でやってたんですよ。

こうしたらいいん違うとかああしたらいいんと違うとか。

親は僕にしないです。

だからそれをしてもいいか悪いかもわからないんですよ僕。

周りの友達とかがしてるから、僕もしますよね。

日本語覚えたら使いたくなるのと同じでそれ使ってるといつのまにか嫌われたんですよね。

向こうは加減ができるんですよ、自分が被害うけてるんで、僕、加減ができないんですよ。

だから、嫌われようが凄いんですよ。

今回はこの辺で